まだ針を打ち始めて7ヶ月、素人に産毛が生えたような私の治療を受けに来てくれる友人。
高校時代からの友達なので、もう10年の付き合いがある。
逆に言えば10年くらいの付き合いがないと、いきなり身を任せてはくれないだろう。
大学院受験のために働きながらコツコツ勉強し、いろいろと家庭の事情も重なって大変な思いをしたらしい。今年めでたく合格し、春からは晴れて法律家のタマゴである。
これといって悪いところ、痛いところはないというが、「やる気がでない、睡眠が不規則、気力がほしい」、と言う。
とりあえず腰を触って「そこそこ!」と言う部分に針を打ち、筋肉をほぐす。
背中の正中線を走る督脈を触っていくと、陶道、身柱、神道、霊台、つまり胸椎のあたり全部に圧痛がある。
それらに置針し、さらに百会(頭のてっぺん)と上星(前髪の生え際から一寸上)にも針を打つ。
さらにストレスがあると痛くなるという膻中(左右の乳頭を結んだ中点)を触るとやはり痛がるので、そこにもお灸。
あとは風邪の予防に、大椎と足三里にお灸をすえる。
施術後は背中や胸を押しても痛くなくなっていたので、彼は驚いていたが、本当は私の方が驚いていた。本当に痛くなくなるんだね……
「アタマがすっきりした」と喜んでくれた。これで良かったのかな。
こないだからの利き手改造計画は順調で、左手でうどんも食べられるようになった。近頃は二日に一回はうどんを食べているから上達も早いのである。
針も左手で打てるようになったので、シナプスさんがぐいぐい成長してくれたのだろう。健気なやつだ。
土曜日には梅田で「関西中医鍼灸研究会」に参加してきた。
講義して下さった藤井先生の生姜パックというユニークな治療法を、翌日さっそく頑固な鼻炎に苦しむ別の友人に試してみると、「温かい、気持ちいい」と好評であった。
おこがましい考えなのかもしれないが、この人の鼻炎は、絶対に私が治したいと思っているのだ。
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