今週は翻訳三昧で、自宅でも事務所でも、起きている時間は学校を除いてほとんどパソコンとにらめっこ。
雑誌記事三本、台湾戸籍、新聞記事、そして次の本
授業中によく気を失いかけてグラグラになっているので、クラスの人に笑われる。
ほんまにちょっとリズムとペースを考えないと、本末転倒になってしまう。
書籍の方はおかげで分担部分を一通り訳し終わり、始めに戻って文章を確認している。
彫刻で大まかに形を作ったものを、ヤスリがけして木くずを払い、余分な部分を削って輪郭を際立たせるような心持ちです。
やり過ぎると「角を矯めて牛を殺す」ことになるのだけれど、生きている牛さんと違って、電子データは殺しても何回も生き返る。
基本的に手を入れれば入れるほど、良くなってくるのがわかるので、この作業は楽しい。
「原文」という地面に、糸で縫い止められつつも空を華麗に舞う「凧」を揚げているような思いがする。
見えなくなってもいけないし、低い所を飛ばすだけでは少しも楽しくない。敢えてトリッキーな動きをして、見ている人をはらはらさせたり。
あくまでも原文があるので、そこから外れてはいけないのだが、そうした制限のある中で、どれだけ自由な表現ができるかがおもしろいところだと思う。
正解はどこにもない。
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