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牛歩庵―鍼灸師・中国語医療通訳/翻訳者のblog

「鍼灸はなんで効くの!?」「ツボって何?」

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合宿

学校で参加している「反応点治療サークル」という勉強会の合宿に行ってきた。

すでに開業されている先輩方が大勢来られていて、臨床報告、治療時の患者さんとのやりとりなど、貴重な話をたくさん聞かせてもらった。

反応点治療というのは、触感によって患者の体を調べ、体の不調箇所を探してゆく治療法のこと。頼りになるのは自分の手だけ。
いわゆる経絡もツボも使わない。

中医学が勉強したくて学校に入り、熱心に経絡やツボの勉強もしている私は、自分の立脚点をどうするか、これから決めていかなければならない。

迷う。つらい。迷う。

『中国』で飯を食っている身としては、やはり東洋の伝統の担い手として生きていきたい気持ちがある。だがもう一方の、新しい治療法にも洋々たる未来が開けている。

新しい翻訳の仕事、76ページまで。そして雑誌記事の翻訳をする。


近頃26歳になった。事務所では今でもひよっこ扱いだ。

30幾つになれば、迷いも大分減っていることだろう。

淡路島から見た日の出は美しかった。
そりゃやっぱり昔の人は太陽を神様だと思うわ。ひざまずきたくなった。

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翻訳書【不機嫌な中国】出版

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(左から、中国大陸版・日本語版・台湾版)

『不機嫌な中国 中国が世界を思いどおりに動かす日』という本を翻訳しました。原題は、『中国不高興 大時代、大目標及我們的内憂外患』といいます。
作家、映像プロデューサーの邱海濤氏との共訳です。
9月下旬、徳間書店より発売されます。

13年前に出版され、世間を賑わせた『ノーと言える中国』の続編として世に出た本書は、瞬く間に中国国内で大きな話題を巻き起こしました。一部の作者は両書で共通しています。

五名の学者たちが、「世界の資源は中国によって有効に管理されるべき」、「西側がヨーロッパ以外の各大陸から立ち去れば、我々もチベットから手を引こう」など、過激な主張を繰り広げます。

中国の台頭、覇権への道を隠すことなく主張する本書ですので、批判を浴びることは間違いないと思いますが、平和的環境に慣れ、「戦い」を口にすることすら拒否しようとする日本人にも訴えかけてくるものがあるはずです。





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台湾で神様を味方につけた

試験が迫っているというのに、結局8月は事務所の仕事と翻訳をやりつつ、台湾などに行っている間に終わってしまった。

関空で、飛行機を待っているあいだに丸善に行って地球の歩き方を立ち読んで、遅すぎる予習をしていると、ちょうどページを開いたところに「大龍峒保安宮」という、医療の神様を祭った廟の紹介があった。
神様も粋な計らいをするものだ。今回の旅の目的はここに参拝することに決定。

到着した日の晩、連れ添い人は現地の友人と約束があるというので一人で保安宮へ。

ホテルのフロントのお姉さんが親切で、どのバスに乗ったらいいか、地図まで書いて丁寧に教えてくれた。
しかし、教えてくれたバスは間違いであった。

なんとかたどりついた保安宮は市街地にあり、ライトに照らされてあざやかな光を放っていた。

どうやってお参りをすればよいのかわからないので、線香を売っているおじいさんに尋ね、お参りを開始する。

口の字状に並ぶそれぞれの神様を順繰りに訪問し、線香を上げ、頭を下げ、立派な治療家になれるようお願いし、またそのための努力をすることを誓った。結構真剣に祈った。


となりにあった孔子廟にも参った。
一昨年は山東省曲阜にある本家孔子にも参ってきたので、きっと効果も倍増に違いない。

絵馬らしきものが沢山かけられていた。
日本人が書いたものもたくさんある。
「○○になれますように」、「○○大学に合格しますように」
などの札に混じって、
「会計士と税理士の違いを教えて下さい」
と書かれた札があった。

彼の悩みは解決されたのだろうか。

上空を、松山空港に着陸する大きな飛行機がぐんぐんと飛び交っていた。

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囲魏救趙

実は針治療には孫子の兵法・三十六計も役に立つそうです。

「囲魏救趙」
魏に攻め込まれた趙を救うために、同盟国の斉は趙に向かうのではなく、魏に攻め入った。驚いた魏軍が慌てて戻ってきたところを撃破したという故事。

ここが痛いからといって、そこをダイレクトに刺激すると、ますます悪化させる可能性があります。

あえて遠い所にあるツボを選んで治療してゆくという方法。

孫子の兵法などを読みながら治療をされるのはご免ですが、ヒントはいろいろなところに転がっているみたいです。

人体を舞台に繰り広げられる病気との戦いは、やっぱり戦争なのかも知れない。

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昨日の脾臓の話だが、どうやら胃の近くにあるのでとりあえず脾臓と名付けられたというのが答えらしいです。

中医学の「脾」の機能は、むしろ消化液を分泌する膵臓に近い。

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翻訳原稿が完成した。

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あるいはサライ

翻訳がいよいよ大詰めです。

二十四時間テレビで言えば、「負けないで」とかを歌っているあたりか。見てないけど。

今は最後の校正中。

明日(もう今日か)に発送しなければならないので、最後のチェックになります。

自信作、と言いたい。


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プロフィール

HN:
岡本悠馬
性別:
男性
職業:
鍼灸師・中国語翻訳者/医療通訳・講師
自己紹介:
神戸市須磨区妙法寺・南天はり灸治療院の院長・中国語翻訳者です。
2007年~2009年まで在外公館派遣員として中国上海に勤務。現在は翻訳者として活動しています。鍼灸では神経生理学に基づく治療を行います。反応点治療研究会所属。神戸市外国語大学非常勤講師。

手がけたもの:政治、軍事、経済、医薬、ソフトウェア取扱説明書、料理、紀行文、芸術展パンフレット、観光案内、中国語学習教材、古文(唐詩・宋詞など)、現代小説等。

メールアドレス:
okamotoyum★gmail.com(★を@に変えて送信)

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