試験が迫っているというのに、結局8月は事務所の仕事と翻訳をやりつつ、台湾などに行っている間に終わってしまった。
関空で、飛行機を待っているあいだに丸善に行って地球の歩き方を立ち読んで、遅すぎる予習をしていると、ちょうどページを開いたところに「大龍峒保安宮」という、医療の神様を祭った廟の紹介があった。
神様も粋な計らいをするものだ。今回の旅の目的はここに参拝することに決定。
到着した日の晩、連れ添い人は現地の友人と約束があるというので一人で保安宮へ。
ホテルのフロントのお姉さんが親切で、どのバスに乗ったらいいか、地図まで書いて丁寧に教えてくれた。
しかし、教えてくれたバスは間違いであった。
なんとかたどりついた保安宮は市街地にあり、ライトに照らされてあざやかな光を放っていた。
どうやってお参りをすればよいのかわからないので、線香を売っているおじいさんに尋ね、お参りを開始する。
口の字状に並ぶそれぞれの神様を順繰りに訪問し、線香を上げ、頭を下げ、立派な治療家になれるようお願いし、またそのための努力をすることを誓った。結構真剣に祈った。
となりにあった孔子廟にも参った。
一昨年は山東省曲阜にある本家孔子にも参ってきたので、きっと効果も倍増に違いない。
絵馬らしきものが沢山かけられていた。
日本人が書いたものもたくさんある。
「○○になれますように」、「○○大学に合格しますように」
などの札に混じって、
「会計士と税理士の違いを教えて下さい」
と書かれた札があった。
彼の悩みは解決されたのだろうか。
上空を、松山空港に着陸する大きな飛行機がぐんぐんと飛び交っていた。
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