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牛歩庵―鍼灸師・中国語医療通訳/翻訳者のblog

「鍼灸はなんで効くの!?」「ツボって何?」

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皮膚から脳へ

人間の感覚が一番鋭敏なのは、体の一番上、表皮です。

なぜなら、そこが体内と外界を隔てる境目だから。

皮膚は外界から様々な情報をキャッチし、神経を介して中枢(脳、脊髄)へと送ります。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉の通り、内臓などの深部感覚は鈍感です。
さっき食べたご飯、今消化管のどの辺りにあるか、わかりますか?

一方、表皮の場合は例え目隠しをしていても、腕に虫が止まれば、どこに止まっているかはかなり正確にわかりますよね。

私たちの暮らす外の世界は危険に満ちています。
皮膚を介して速やかに情報を得られなければ、生命は即座に危険にさらされてしまいます。

皮膚からキャッチされた情報は、本人の意識しない部分で、たくさんの反射を引き起こします。
「反射」とは、意志とは無関係に、与えられた刺激に対して適切に対応するための体の反応のことです。

日常で観察できるものとしては、
膝を叩くとピコーンとなるアレ、明るいところで瞳孔が開くアレ、ヤカンに触ると瞬時に手を引っ込めるアレ、

全て反射です。自分の意志でコントロールできませんよね?
実は、鍼灸治療をしたとき、体表でも同じことが起こっています。

反応点治療では鍼、灸によって体内に引き起こされる反射に着目しています。
「意志とは無関係」という点がポイントです。

「なんか良くなった気がする」という曖昧性を、限りなく排除できるからです。




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プロフィール

HN:
岡本悠馬
性別:
男性
職業:
鍼灸師・中国語翻訳者/医療通訳・講師
自己紹介:
神戸市須磨区妙法寺・南天はり灸治療院の院長・中国語翻訳者です。
2007年~2009年まで在外公館派遣員として中国上海に勤務。現在は翻訳者として活動しています。鍼灸では神経生理学に基づく治療を行います。反応点治療研究会所属。神戸市外国語大学非常勤講師。

手がけたもの:政治、軍事、経済、医薬、ソフトウェア取扱説明書、料理、紀行文、芸術展パンフレット、観光案内、中国語学習教材、古文(唐詩・宋詞など)、現代小説等。

メールアドレス:
okamotoyum★gmail.com(★を@に変えて送信)

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