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牛歩庵―鍼灸師・中国語医療通訳/翻訳者のblog

「鍼灸はなんで効くの!?」「ツボって何?」

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『人体 失敗の進化史』 を読んで

人体 失敗の進化史』(遠藤秀紀・著)を読みました。

 

 

身体の不思議について語る際によく聞くのが、
「生き物の身体というのは実に巧妙に作られていますねえ」
という感嘆の声だと思います。

 

 

本書を読めば、進化の歴史とは行き当たりばったり、その場しのぎと言ってもいいくらいの絶え間ない設計図の「書き換え」の結果であることを知るでしょう。

 

 

生命が誕生してからの悠久の時間の中では、進化は猛スピードで行われていること。

 

身体とは、決して工業製品のように最初から最後まで何らかの目的に沿って設計されたのではないということ。

 

時にミスを重ね、器官によっては偶然によって当初の目的からはかけ離れた機能を備えるに至っていることなど、

 

筆者は動物の遺体の解剖を通じて、生命がたどってきた5億年の進化の旅路に迫っています。

 

 

例として、本来骨とは身体を支持するためのものではなく、リンとカルシウムの貯蔵庫であったこと、肺とは呼吸器ではなく、魚の浮き袋であったことなどを紹介しています。

 

 

それらを面白おかしく紹介するだけならば、本書はただの「ためになるエキサイティングな科学読み物」ですが、筆者は四足歩行から二足歩行への劇的な変貌を遂げた人類を、「五十キロの身体に一四〇〇ccの脳をつなげてしまった哀しいモンスターなのである」と述べ、「次の設計変更がこれ以上なされないうちに、わが人類が終焉を迎えるという、哀しい未来予測」をしています。
加えて終章では我が国の学問を巡る絶望的状況にも警鐘を鳴らしています。

 

 

あらゆる生き物の身体を観るときに、単に「この筋は足を挙上して…」という点的理解をするのではなく、それが歴史的にどのような目的で設計され、どういう意味があって今の形を持つに至ったのか、一つ次元を加えて考えるようになるはずです。

そして、身の回りにいる魚、鳥、イヌ、ネコ、サル…あらゆる動物が5億年の謎に迫るヒントを与えてくれることを教えてくれる一冊でした。

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久しぶりやね

ひさびさにブログよんで、元気そうなのでなによりです。

またこっちくるときには忘れず連絡してね。

追伸 彼女と同棲始めました
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プロフィール

HN:
岡本悠馬
性別:
男性
職業:
鍼灸師・中国語翻訳者/医療通訳・講師
自己紹介:
神戸市須磨区妙法寺・南天はり灸治療院の院長・中国語翻訳者です。
2007年~2009年まで在外公館派遣員として中国上海に勤務。現在は翻訳者として活動しています。鍼灸では神経生理学に基づく治療を行います。反応点治療研究会所属。神戸市外国語大学非常勤講師。

手がけたもの:政治、軍事、経済、医薬、ソフトウェア取扱説明書、料理、紀行文、芸術展パンフレット、観光案内、中国語学習教材、古文(唐詩・宋詞など)、現代小説等。

メールアドレス:
okamotoyum★gmail.com(★を@に変えて送信)

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