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牛歩庵―鍼灸師・中国語医療通訳/翻訳者のblog

「鍼灸はなんで効くの!?」「ツボって何?」

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すごい後輩たちをみてきた

今日は新開地にある神戸アートビレッジセンターで、母校の「語劇祭」を鑑賞してきました。
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毎年学生たちがそれぞれの専攻語で2時間の劇を上演するという行事で、大体5、6月くらいから台本の選定、スタッフ・キャストの編制、発音の稽古や台本読み合わせが始まり、12月頃に上演されるので、彼らはおよそ一年の半分をこのイベントに費やすことになります。

後輩たちの熱演を、わくわく、そしてハラハラしながら見せてもらいました。
カーテンコールで見せてくれる彼らの充実感で一杯の表情には、いつも涙が出そうになります。今頃うまい酒を飲んでいるのでしょう。

今年でなんと第61回になるそうで、毎年こうして完成度の高い作品が上演できるというのは、本当に嬉しいことです。

一般の方、そして卒業生も多くやってくるので、それぞれの近況を知る機会にもなります。

私も在学中お世話になった先生方に挨拶し、そして去年よりも一回り立派になっている後輩たちに出会い、たくさん刺激をもらいました。


終了後、東京に住んでいるDさんと上海在住の甘い物大好き人間Mさんとコーヒー屋さんで話し込んでいました。
それぞれやっていることは違えど、お互いにリンクしそうな部分が出てきて、今後の展開が非常に楽しみです。

みんな本当にありがとう。来年も楽しみにしています。

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南米の植物に興味のないMくん

今年の10月、
ふと懐かしくなってミクシイさんで小学校時代よく遊んでいたMくんの名を打ち込んでみたら、見事にヒットしました。
私は小六で別の小学校に転校し、それ以来連絡は取っていませんでした。
15年振りのコンタクトです。

おそるおそる、わななきわななきメッセージを送ってみたところ、やはり本人と確認。
神戸のとある大学のロースクールに通っているとのこと。
「めちゃ近いやん!」ということで、今日会ってきました。

15年、というのは、屋久島の杉が聞けば鼻で笑うほどの時間かもしれませんが、
人間にとっては結構な時間です。

流れる時の中で人は変わってしまいます。
しかも10代という心の柔らかい時期を隔てての再会。
同窓会もろくに出たことのない私にはよくわからない感覚でした。

例えばこの15年間のうちに何かのはずみで、ごく普通のカワイイ小学生だったMくんが南米の植物マニアになってしまい、
南米の植物、とくにペルーの山奥に生えているキノコの話題でしか会話を楽しめない人間に育っている可能性もあります。

「会話が弾まなかったらどうしよう」という思いで、私はそわそわしながら待ち合わせ場所に立っていました。

結論からいうとMくんは南米の植物マニアにはなっていませんでした。
それどころか南米にも行ったことはないようでした。
事前に交わしていたメールでも、南米の話題は出なかったので、その辺りは大丈夫だと踏んでいましたが。

後はヤキトリをかみかみ、思い出話と、近況を語り合って、あっという間に三宮の夜は更けていったのです。


「15年振りやなあ」と確認しあう。

久しぶりという感慨ももちろんですが、15年という時間をあっという間に感じられたことで、

オトナになったんだなあと心の中で確認していました。


みんな、SNSは本名で登録しよう。

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うれしいことば

 初対面の鍼灸師の方と、二人で食事をした。

唐突に、

「きみ、生意気」

と言われた。

久しぶりにこんなことを言われたので、うれしかった。
もちろん、ムっとした。でも元気が出た。

食べていた餃子が、猛烈な勢いで消化されていくのを感じた。

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翻訳とは時の流れのうたかたなり

近頃夜更かし三昧になってしまったので、眠気覚ましに錠剤のカフェインを飲んだりしていました。あれはやたらと効きます。

当然のことですが、眠気は取れても頭がバシっと冴えるわけではないので、もう使いたくありません。

薬局で400円で買えてしまっていいのだろうか。毎日買っていく人もおるらしい。

もう少し効率よく、集中して仕上げる力がないと、この仕事を長く続けることはできないと思いました。


『翻訳家じゃなくて カレー屋になるはずだった』(金原瑞人)という本を読みました。印象(最初に「陰証」と変換されるのが非常にいまいましい)に残った一節:

(引用始め)

翻訳の寿命は長くて二十年。これを過ぎたものは、新しい人が訳し直すほうがいい。最近、つくづくそう思う。「スクラップ・アンド・ビルド」はまさに翻訳本のためにある言葉といっていいだろう。
翻訳は、ただ単に新しいというだけで、十分にその価値があるのだ。(「翻訳の寿命」より)

(引用ここまで)

翻訳などは単なる「その場しのぎ」であり、「不朽の名作」などと言われる古典であっても、その時代の人々に合う形で新しく訳される方がいい、という意見に、なるほど、と思いました。

確かに、いかに古典とはいえ、100年くらい昔の日本人が書いた「マア、出し抜けに現れたと思たら、何といふことを言ふのだ。兎に角お前はここで待つてゐたまゑ」のような、今の私たちにしてみればいやに古風な文章を延々と読まされるのはかなわない。

それが日本人が日本語で書いた作品であれば、時代の空気感も含めて味わうことができますが、その時代に訳された外国作品を当時の日本語の文体で読まなければならない理由はないといえます。古い文体はそれなりに読んでいて面白いですが。

翻訳とはあくまでも仮の姿である、ということに、儚さと同時に希望を感じます。
古今東西の名作たちは、その時代その時代で一番美しい日本語をまとい、何度も脱皮を繰り返しながら永遠に生きるというわけです。


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芸術の秋、しちゃってるboy

昨日は夙川にあるギャラリーSHIMAへ、中学校の時に美術を教えてもらった丸尾宏一先生の個展を見に行きました。

アトリエのHPを発見して、思わず手紙を書いてみたところ、ご案内のハガキを頂いたのです。

リンク先をご覧頂ければわかりますが、あまりにも精緻な絵なので、「どうやって描いているんだろう」と思い、ここぞとばかりにめいっぱい接近して鑑賞していました。

10cmくらいの距離で眺めると、滝の水しぶきや木漏れ日の部分はただの白い線と点なのに、離れて見るとものすごい立体感と空気感が生まれてくるのは、本当に不思議だ。やっぱり生で見ないとわからない。

絵画教室の生徒さんや、私と同じように中学校で教えてもらっていた人たちも来ていました。

先生にお会いするのも約11年振りでしたが、覚えていて下さったのが嬉しかったです。

同級生の近況や、以前の担任の先生が来たことなども聞かせていただき、なつかしのひとときでした。次回も楽しみだ。

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プロフィール

HN:
岡本悠馬
性別:
男性
職業:
鍼灸師・中国語翻訳者/医療通訳・講師
自己紹介:
神戸市須磨区妙法寺・南天はり灸治療院の院長・中国語翻訳者です。
2007年~2009年まで在外公館派遣員として中国上海に勤務。現在は翻訳者として活動しています。鍼灸では神経生理学に基づく治療を行います。反応点治療研究会所属。神戸市外国語大学非常勤講師。

手がけたもの:政治、軍事、経済、医薬、ソフトウェア取扱説明書、料理、紀行文、芸術展パンフレット、観光案内、中国語学習教材、古文(唐詩・宋詞など)、現代小説等。

メールアドレス:
okamotoyum★gmail.com(★を@に変えて送信)

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