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牛歩庵―鍼灸師・中国語医療通訳/翻訳者のblog

「鍼灸はなんで効くの!?」「ツボって何?」

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「何だったのだろう」が終わって

鍼灸の学校も卒業し、国家試験にも無事合格しました。

いわゆるライセンスを取るのは、もうこれで最後なのかもしれません。
免許というのは人間の世界の約束事、終わってみれば「何だったのだろう」という気持ちになります。

月も星も、何も変わらず回り続けている。ただ、少しだけ、美しく見えるようになったような気もする。


昨日、新しい家に引っ越しました。いまは段ボールの荷物ちゃんたちと仲良く同棲しています。
本一冊を取り出すのにずいぶん時間がかかってしまいました。

引っ越しの時にいつも困るのは本の処理です。別に蔵書家ではありませんが、
武器庫としての資料は欠かせません。結局ほとんど持って来てしまいました。

重たい箱を担いで階段を上り下りしている頭には、絶えず「電子書籍だったら…」というささやきが聞こえてきました。
電子書籍業界団体の脳波干渉(サイコジャック)か何かだったのでしょうか。

新しい場所に移ると、いつも夜遅くまで散歩してしまいます。
この街に落ち着き場所を持ちつつも、どこか他人の目、旅人の顔で風景を眺めることのできる、半透明の時期が好きなのです。

少しだけ、環境が変わりましたが、やるべきことは変わりません。

でも、何かをするのは「成功」とか「夢を叶える」ためとはちょっと違うのです。

微笑みながら世の中を眺められる度胸がほしい、という程度の望みでしょうか。

今、努力、が必要だとすれば、そういうモヤモヤをきちんと言語化するための努力です。

書く時間、読む時間を少しだけ増やすつもりです。

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さようなら、立っていなかった私

2月末の国家試験を控え、「勉強のための勉強」をしながら2011年最後の日を過ごしています。
 
十年前もちょうど大学受験で机にかじりついていたことを思い出します。
 
今年は通訳、翻訳、そして鍼灸と、いずれにおいても節目となる年でした。十年前の自分には、想像もできなかった道を歩いています。十年後も、同じ気持になるのでしょうか。
 
私は昭和58年生まれなので、数え年では論語・為政第二にあるとおり「三十而立」となります。
 
鍼灸学校もようやく卒業となり、まさに立つべき時が来ました。ここからの十年で、人生は折り返し地点を迎えることになります。
 
「生まれ変わったら何になりたい??」が空想でしかない以上、可能性は広げられるだけ広げていたい。
 
生き方をどうデザインするか、とても楽しみな年になりそうです。

これまで出会った方々と、いま生きている、これまで生きてきた人すべてに感謝して、一年を締めくくりたいと思います。

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後進を育てるということ

水曜日は反応点治療サークルがあります。

同級生たちと鍼を打ち合ったり、毎回いらっしゃるOBの先生方からアドバイスを受けられたりと、
毎週水曜日のこの時間にたくさんのことを学んできました。

いつのまにか私も三年生、最上級生なので、一年生への指導なども行うようになりました。
そもそも言葉で伝えてわかる、という性質のものではないので、説明してすぐできるようにはなりません。
自分で体得し、本当に手がそう感じて、動いて、頭に入っている知識と合致してようやく身についたといえるものです。

あまり私が手を出してもいけませんし、なかなか悩ましいところです。

今読んでいる『仕事が人をつくる』(小関智弘 岩波新書)という本にこのようなことが書かれていました。

自分を超えるような職人を育てられないようじゃ、半端職人だ

いまだ免許も持たぬ身で気の早い話かもしれませんが、後からついてくる人たちを育てるというのは、自分の技術を磨くのと同じくらい大切で、難しいことだと感じます。
自分があいまいなままで放っておいた課題を考えるきっかけにもなります。
むしろ私の方こそ育てられているのでしょうね。

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ええ服着とる映画

元町映画館で『エンディング・ノート』を観てきました。

スクリーン一枚だけのこぢんまりとした映画館です。
私は普段この映画館で、観客もまばらな日曜の夜にわけのわからん映画を観ていることが多いのですが、話題作ということもあって立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

サラリーマンとして40年間勤め上げ、悠々自適の老後が始まろうとした矢先に末期の胃がんが見つかり、死を突きつけられた「主人公」の砂田氏。

段取り命でならした会社員時代そのままに、「死」という人生最後のイベントを迎えるべく準備を進める姿を、ただひたすら追っていきます。
プロの役者は誰一人出演していません。砂田氏とその家族が、来るべきその日を迎えるまでの姿を撮り続けるだけの映画。

病気がどんどん体をむしばんでいくという悲しい現実がありつつも、砂田氏のユーモア溢れる言動や、無邪気な孫たちとのやりとりに思わず笑ってしまう場面もあり、哀しさとユーモアの間を行ったり来たりしながら、観客は近親者の一人となって彼の送別に立ち会うことになります。

普段映画を観て泣くことは皆無の私ですが、この映画にはちょっとやられてしまいました。

監督・編集・撮影そしてナレーションはすべて砂田氏の次女がなさっています。


で、私の後ろには初老のご夫婦が座っていたのですが、旦那さんが映画を観ながら、

「ようこんな前からビデオ撮っとったなー」
とか、
「ええ服着とるなー、撮影やからやろか」
とか、いちいち突っ込みをいれていました。

日常を撮り続けたドキュメンタリーなので、感嘆するほど「ええ服」でもなかったと思いましたが…

とくに、「ええ服着とるなー」は、上映中何度も繰り返しつぶやかれたので、
私の中でついに本作は、

「出ている家族が『ええ服を着ている』映画」

として記憶されることとなりました。

劇場で映画を観る楽しみは、こんなところにもあります。

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しみこむしみこむ

来週末からの仕事に向けて、今日は半日図書館で訳語を調べたり基礎知識を頭に入れたりしていました。

私は未知の分野を勉強するとき、一冊の本をゴリゴリ読むと疲れるのでいろいろな著者によるさまざまな難易度の本を見ていきます。

専門用語がチンプンカンプンでもあまり気にせずどんどん飛ばし読みしていくと、読書とはいえないくらいいい加減な読み方でもなんとなくわかってきます。

文字だけでは実感が湧きづらいので、「まんがでわかる○○」、「図解雑学□□」など、初心者向けのものがとても役立ちます。

「なんだかわかってくる」瞬間とは、膜を通り越して液体が染みこんでいくイメージに近いでしょうか。
回路が頭の中で少しずつ組み上がっていきます。そうすると俄然おもしろくなってくるのですね。

余裕が出てきたら、訪れる街の歴史や名物なども調べてみることにします。

今回は、西安です。

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プロフィール

HN:
岡本悠馬
性別:
男性
職業:
鍼灸師・中国語翻訳者/医療通訳・講師
自己紹介:
神戸市須磨区妙法寺・南天はり灸治療院の院長・中国語翻訳者です。
2007年~2009年まで在外公館派遣員として中国上海に勤務。現在は翻訳者として活動しています。鍼灸では神経生理学に基づく治療を行います。反応点治療研究会所属。神戸市外国語大学非常勤講師。

手がけたもの:政治、軍事、経済、医薬、ソフトウェア取扱説明書、料理、紀行文、芸術展パンフレット、観光案内、中国語学習教材、古文(唐詩・宋詞など)、現代小説等。

メールアドレス:
okamotoyum★gmail.com(★を@に変えて送信)

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